氷壁昭和31年、僕が生まれた年に朝日新聞に連載開始となった、井上靖著の長編小説だ。
2人の若き登山家、魚津と小坂を主人公にした人間模様を描いたものである。
雪の北アルプス前穂高岳東壁に挑み、「ザイル」が切れた事による小坂の遭難死、自殺なのか事故なのか、ザイルは何故切れたのか、ちょっとミステリーな部分も合わさり面白かった。
当時の銀座の描写や上高地周辺の描写を読んでいると、自分が生まれた頃の様子はこんな風なのかと思いに浸れる。
この小説の舞台になった上高地の徳沢、その場で読んだことによりフィクションではあるが、妙に現実感が残る。
島々、稲核、沢渡など上高地往復の旅に通る集落、ここも魚津や小坂も歩いたのかといつもと違う思いで通る街を見てしまった。

9件のコメント

  1. 小説を読んでその舞台を歩く。読み終えてまた思い出す。
    いつまでも感動がよみがえります。
    私が2年前に「氷壁」を読んで歩いて見た風景は、屏風岩から見下ろした
    8月というのに残雪残る涸沢、奥穂、北穂、遠くには「孤高の人」で主人公が魅せられた美しく気高い槍が見えました。
    今でも地図を見てはどきどきしてます。
    登頂できなくても地図を持って山座同程に時間を忘れる。
    上高地、徳沢はやっぱり大人の楽園です。

    すみません。またコメントしたくなってしまいました。

  2. >上高地、徳沢はやっぱり大人の楽園です。
    とても共感します。嬌声や騒々しさはなく、自分の目的を持った大人が贅沢な時間を過ごせる場所ですね。
    次回は涸沢を是非見たいと思っています。

    昔読んだ「孤高の人」、読み直そうと思い既に用意しています。
    来週に予定している中善寺湖畔でのキャンプで読み始められたら良いな、と♪

  3. 「孤高の人」加藤文太郎さんですね。
    行動食は、ポケットに干し小魚と甘納豆をお忘れなく。って無理ですね。
    私もまた読み返してみます。

    かわいいお嬢さん、ソロキャンプを許してくれるやさしい奥様と素敵な思い出が中善寺湖畔でできますように。

  4. ??
    「孤高の人」は新田次郎氏ですよ^^

    年内にソロキャンプをあと3回くらい目論んでいます(笑)

  5. 私も氷壁を読み終えました~~~。面白かったです。
    上高地から帰ってきてからは、お昼休みと寝る前は欠かさず
    氷壁タイムでした。特に寝る前は、撮ってきた写真を時々
    見ながら読んでみたりして(笑)
    連載されたのは昭和31年だそうですが、その時代らしい
    描写や人間像が逆に新鮮でした。

    旅やチャレンジもののノンフィクションはよく読んでましたが
    こういった小説もいいですね。
    新田次郎さんの本も読んでみようかな~。

  6. ごめんなさい。言葉が少なかったみたいですね。
    加藤文太郎氏は「孤高の人」主人公です。
    キーワードの干し小魚と甘納豆は、また読み返してからのお楽しみ。
    新田次郎さん大好きなんです私。全部読みました。

  7. >melさん
    読み終えるの速いですね。ひらがなだけ読んだとか(爆)
    読み終えた徳沢園のスタンプ付き氷壁、思い出になりますね^^

    >HIROさん
    あれま。とんだ恥ずかしいコメントしちゃいました。
    もう主人公の名前さえ忘れているようです。
    キーワードは楽しみにしておきます♪

  8. >読み終えるの速いですね。ひらがなだけ読んだとか(爆)

    (笑)
    もっとゆっくり味わって読みたかったんですけど、どんなこと
    でも没頭するといつも寝る時間を惜しんでハマっちゃうんですよぉ~(^^;
    あー。眠い(笑)
    レポートも早く作りたいし・・・で、気が付けば今日はもう金曜日。
    1週間はあっという間!
    スタンプ付きの氷壁は一生私の手元にあると思います♪
    この本を見るたびに一緒に行った仲間のことや、はじめて観た
    景色のことを思い出すんだろうな~(遠い目)

  9. 先週の今頃は意識がありませんでしたね(^^)

    スタンプ付きの氷壁、大事にしてください。
    見るたびに僕を思い出してくれるんでしょ?(爆)

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